◇女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第3日(30日、北海道CC大沼C=6955ヤード、パー73)
7位で出たプロ2年目の吉沢柚月(ゆづき、21)=三菱電機=が4バーディー、1ボギーの70で回り、通算8アンダーでトップと2打差の6位に浮上した。昨季年間女王の竹田麗央(22)を始めとする2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」7人目の優勝を、ツアー史上3人目となるウエーティング(繰り上がり出場)からの下克上でつかみ取る。
開幕3日前に繰り上がり出場が決まった吉沢に、ビッグチャンスが巡ってきた。「80点。この位置でプレーできているのがすごく楽しい。明日も楽しみながら自分のプレーをしたい」。17年ゴルフ5レディスのO・サタヤ(タイ)、18年マンシングウェアレディース東海クラシックの香妻琴乃以来、史上3人目となるウエーティングからの優勝の快挙に挑む。
ティーグラウンドが約80ヤード前に出た左ドッグレッグ(左に曲がるホール)の16番パー5。この日は多くの選手が第1打を左の15番へ運ぶ“裏ルート”を選択した。「15番のセカンド地点に行ったら『どいてください』って言われて。どくって何?って思ったら、16番からみんなこっちを狙ってきたのでビックリ」。池を気にせずグリーンを狙える新ルートに「なるほど」と自らも続いた。3ウッドで隣のホールへ打ち、残り190ヤードから5ウッドでグリーンを捉え、2パットでバーディーを奪った。
熱唱系ゴルファーだ。気晴らしは一人カラオケ。遠征中も一人でカラオケボックスにこもり、3時間ぶっ通しで歌い続けて気分転換をはかる。「最初は2時間歌えなかったけど、行き続けていたらおなかを使えるようになって喉ももつようになった」。今季14戦目で予選突破は6度と苦しい戦いが続いている。予選落ちした後はHIPPYの「君に捧げる応援歌」で自分を励まし、気合を入れたい日はLiSAの「紅蓮華」を歌い上げる。
25日に首を寝違え、26日はウェッジとパターを手にグリーン周りのみを確認。ぶっつけで迎えた本番で優勝争いに加わった。2003年度生まれのダイヤモンド世代は、すでに6人が優勝を果たしている。「すごく刺激になるし、自分も早く追いつきたい。この位置にいることがワクワクして楽しい。明日もちゃんと伸ばしたい」。
◆ウエーティング 欠場者が出た場合に得られる補欠出場権。現地で登録が必要で、原則は競技初日の2日前と前日の2日間とし、受付時間は午前8時から午後5時。今大会でいうと火曜と水曜だが、受付時間を予告なく早める場合がある。最終予選会ランク(今大会は6月の第1回リランキング)に応じて出場の可否が決まる。また、当日の欠場に備え第1日第1組スタート1時間前までの登録分もある。5人が欠場し、吉沢は1番目で資格を得た。