◇ラグビー アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025 日本57―15カナダ(30日、ユアテックスタジアム仙台)

 1次リーグB組で、世界ランク13位の日本が同24位のカナダとの初戦に臨み、57―15で勝利した。ロックのワーナー・ディアンズ(BL東京)が、戦後最年少となる23歳4か月で代表主将デビュー。

前半38分に勝ち越しトライを挙げるなど、チームの計8トライでの大勝に貢献した。19年以来の優勝を目指す日本の次戦は、9月6日に米カリフォルニア州サクラメントで米国と対戦する。

 重苦しいスタジアムの雰囲気を、新主将が吹き飛ばした。続けての反則からのイエローカードで、1人少ない10―10の前半38分。敵トライエリア前でボールを持ったディアンズが突進、勝ち越しトライを挙げた。「チームとしていいアタックができた」。戦後では最年少、23歳のキャプテンが後半6トライの起爆剤となった。

 W杯2大会、7月のウェールズ戦でも主将を務めたFWリーチ・マイケル(BL東京)と同じニュージーランド出身。先輩が不在のシリーズで、27年W杯を見据えエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)からフッカー原田衛と共同主将を任された。「フィールドで引っ張る」と臨み、苦しんだ前半の後には「ワンチーム、全員のためにプレーをしないといけない」と鼓舞。指揮官は「素晴らしい働きをしてくれた」と称賛し「リーチみたいな、それ以上の主将になる素質を持っている」と期待値を上積みした。

 19年以来の優勝を目指す今大会。

プレーオフに進めば強豪フィジーらとの対戦も見込まれ、前半のようなミス、反則の繰り返しは命取りとなる。「後半に修正できたことは良かった」と主将。一戦一戦を成長の糧とする。(大谷 翔太)

 ◆パシフィックネーションズカップ 国際統括団体ワールドラグビー公認の国際大会。環太平洋地域のティア2に振り分けられる中堅国の強化と発展を目的に、06年に日本などの5か国で開始。24年大会から方式が変わり、日本、カナダ、フィジー、サモア、トンガ、米国が参加。A、B組に分かれて総当たりの1次リーグを行い、上位2チームが準決勝、下位1チームは5位決定戦へ。過去の優勝はフィジーが7回、サモアが4回、日本は11、14、19年の3回。

 ◇日本代表の今後 1次リーグB組でカナダ、米国と戦い、上位2チームに入れば9月15日の準決勝に進む。決勝は同21日で、いずれも米国で開催。

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