◆テニス ▽全米オープン(30日、米国・ニューヨーク)

 2018、20年優勝で、世界ランキング24位、第23シードの大坂なおみ(フリー)が全米で5年ぶりの4回戦に進出した。同18位で第15シードのダリア・カサトキナ(オーストラリア)に6-0、4-6、6-3のフルセット勝利。

4大大会では優勝した21年全豪以来、2024年に産休から復帰してから最高の成績となった。4回戦では同3位で2023年優勝のコリ・ガウフ(米国)と対戦する。

 お互いにメンタルが試される試合だった。その緊張をふりほどくように、大坂はマッチポイントでネットに出た。ラケットを振ったフォアのスイングボレーが決まると、ほっとしたように目を閉じ、勝利をかみしめた。

 産休から復帰して、初めて4大大会で4回戦に進出し、2週目に残った。「2週目に残れるとは思っていなかった。本当にハッピー。(ここまで来るのに)とても長い旅だった」。全米では、優勝した20年以来、4大大会では、これも優勝した21年全豪以来の16強入りだ。

 相手が14本のダブルフォルトをおかす、リズムをつかみにくい試合だった。第1セットは、相手が8本のダブルフォルトで、大坂が1ゲームも落とさず奪った。

しかし、ラリーも少なく、試合のリズムが全くないまま第2セットに入ると、大坂にミスが出た。

 お互いにサービスゲームがキープできず、ダブルフォルトやミスが生まれ、完全にメンタルの勝負となった。「とてもビビった。メンタルが大変だった。ただ、なるべく落ち着いてやろうとして、それが成功した」と、ほっとした表情を見せた。

 安定重視のミスを減らした新スタイルは、変わらない。しかし、この日は、自分の心を奮い立たせるかのように、以前のプレーを最終セットによみがえらせた。ストロークのスピードを上げ、相手を守りに回らせると、安定からリスクを取る攻撃を増やした。プレーの幅が広がった大坂が、またひとつ成長を見せた試合だった。

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