◆陸上◇静岡県中部高校新人大会(30日・草薙総合運動場陸上競技場)

 女子走り幅跳びで、渡辺裕衣(東海大静岡翔洋1年)が5メートル90で初優勝した。6月の東海総体では1センチ差の7位で全国出場を逃したジャンパーが、6位だった先輩の寺田涼華(同2年)に35センチ差をつけて快勝。

男子100メートルでは全国総体でただ一人、同種目に1年生で出場した松下碩斗(静岡1年)が10秒40でV。女子400メートルは小野杏南(静岡市立2年)が制するなど、同校で表彰台を独占した。

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 6月の伊勢のリベンジを、残暑厳しい草薙で果たした。女子走り幅跳びで1年生の渡辺が、初優勝を飾った。気温は33度超、湿度60%の暑さの中、追い風参考(プラス3・3メートル)ながら5メートル90の大ジャンプ。「めちゃうれしかった」と、とびっきりの笑顔を見せた。

 悔しい思いをバネにした。東海総体では5メートル51で全国出場圏内6位に1センチ差で切符を逃した。紙一重の勝負で敗れたのは高校の先輩である寺田だった。「涼華さんは三段跳びがメイン種目の選手。幅跳びの選手として悔しかった」。その相手に雪辱して中部の頂点に立った。

 夏の練習では一から幅跳びに向き合った。助走の出だしの強さと最後の4歩でピッチを上げることを意識。この日は参考記録のため、自己記録の5メートル59の更新はならなかったが、手応えのある跳躍を連発して自信が芽生えた。「もっと大きい大会で勝ちたい。今季中に5メートル80を出したい」。1センチの怖さを知った渡辺がひと夏でたくましく成長した。(塩沢 武士)

 ▽女子走り幅跳び 〈1〉渡辺裕衣(東海大静岡翔洋)5メートル90〈2〉寺田涼華(東海大静岡翔洋)5メートル55〈3〉印牧涼香(静岡サレジオ)5メートル53

 〇…女子400メートルは小野が、天野華恋(1年)と吉川颯季(2年)との静岡市立対決を制した。自己ベストの57秒24には届かなかったものの、「まずまずの走り」と、納得の表情だった。「ほかの2人は、夏に100、200から400に転向したばかりなので負けられなかった」。400メートルの層が厚く、来年の全国総体1600メートルリレーで決勝進出を目標に掲げている。

 ▽女子400メートル決勝 〈1〉小野杏南(静岡市立)57秒85〈2〉天野華恋(静岡市立)58秒26〈3〉吉川颯季(静岡市立)59秒08

 〇…男子100メートルは松下が2位に0秒42差をつけて快勝した。「U18の出場権のためきょうは自己記録(10秒65)を伸ばしたかったけど、風に恵まれなかった」。

予選から3走すべて追い風2・1メートル以上で参考記録に終わった。1年生ながら全国総体で決勝進出したが、同大会で清水空跳(星稜2年)が高校新の10秒00をマークし、陸上界を驚かせた。「目指すところは分かった。まずは、10秒2を目標にしたい」と前を見据えた。

 ▽男子100メートル決勝 〈1〉松下碩斗(静岡)10秒40〈2〉鈴掛頼永(榛原)10秒82〈3〉長倉大和(相良)10秒89

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