◆第10回紫苑S・G2(9月7日、中山競馬場・芝2000メートル=1~3着馬に秋華賞の優先出走権)

 2歳時に見せた実力を振り返ればテリオスララ(牝3歳、美浦・田島俊明厩舎、父シスキン)が巻き返してくる可能性は十分にある。

 昨年はデビュー2戦目となった札幌の未勝利、続く萩Sと1800メートルで連勝。

レースぶりからも1600メートルへの距離短縮がどうかと思われた阪神JFでも3着に好走した。これまで聞いた「良くなるのは時間がかかりそう」、「距離は長い方がいい」、「1600メートルは少し忙しい」とった騎手のコメントを総合すると、牝馬3冠目の秋華賞こそが絶好の舞台との印象を受ける。

 3月のフラワーCでの始動を目指していた3月上旬に左後肢の骨折が判明して、春のG1を断念。前走のSTV賞で復帰したが、久々の実戦で気負う場面が見られ序盤に折り合いを欠いて13着と、骨折前とは程遠い走りになってしまった。復帰前から陣営は“なんとか秋華賞へ”という思いが強く、前走で賞金を加算できなかっただけに、是が非でも権利を獲得したいところ。2戦目の上積みや勝負気配という点を考えれば、マークしておかなければいけないだろう(浅子 祐貴)

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