第70回京成杯オータムハンデキャップ・G3は9月6日、中山競馬場の芝1600メートルで行われる。

 断然の中心となるのがエリカエクスプレス(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父エピファネイア)だ。

今年1月に同舞台で行われたフェアリーSでは3番手から楽々と抜け出し3馬身差の快勝。勝ちタイム1分32秒8は従来のレースレコードを0秒9も更新する驚きの数字で、スピード能力の高さをまざまざと見せつけた。

 続く桜花賞は1番人気に支持されるも5着に敗戦。だが、苦手な雨馬場、序盤にハイペースのラップを刻んだことを思えばよく粘ったと言っていい。前走のオークス10着は距離が長すぎたためで、度外視できる結果だろう。今回は開幕週のきれいな馬場かつ得意の距離。何より中山マイルはトリッキーなコース形態で、舞台が合う馬はとことん合う。再び衝撃のレースを見せてくれそうだ。

 対抗馬となるのはコース適性上位のダイシンヤマト(牡5歳、美浦・戸田博文厩舎、父ヤマカツエース)だ。2勝クラス、3勝クラスを中山マイルで連勝。どちらも上がり最速(タイ含む)でねじ伏せる強い競馬だった。前走は不利な大外枠でポジションが取れずに大敗したが、得意舞台に戻れば侮れない存在だろう。

 前走で復調の気配が見えるニシノスーベニア(牡6歳、美浦・上原博之厩舎、父ハービンジャー)も、2勝を挙げるコースで巻き返しに期待がかかる。

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