◆米大リーグ ジャイアンツ―オリオールズ(31日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)
オリオールズの菅野智之投手(35)が8月31日(日本時間9月1日)、敵地・ジャイアンツ戦に先発し、メジャー最短の3回3分の1で、メジャーワーストタイの10安打を浴びて、同じくメジャーワーストタイの7失点で降板し、11勝目を逃した。
ジャイアンツの先発は、通算264勝の42歳レジェンド右腕・バーランダー。
両軍無得点1回裏先頭のラモスは、フルカウントから中堅前へ飛球が上がったが、中堅手のカウザーがダイビングキャッチ。身を投げ出した好守で菅野を救った。だが、続くディバースにカウント2―2から低めの94・0マイル(約151・3キロ)をバックスクリーンに運ばれ、28号ソロで先取点を与えた。それでもその後はスプリットで2者連続三振。一気に崩れることはなかった。
2回は3者凡退。チャプマン、マトスから三振を奪ってイニングをまたいで4者連続三振を奪った。3回は1死からギルバート、ラモスに連打を浴びて一、三塁のピンチを迎えると、ディバースの中前適時打、アダメズの右犠飛で2失点。リードを3点に広げられた。
4回は不運が続いた。1死一、二塁でコスの打ち取った三塁へのゴロが三塁手ジャクソンが一塁へ悪送球(記録は安打と失策)で1点を失い、なおも1死一、三塁でギルバートの左翼へのフライで捕球体勢に入った左翼手のジョンソンが足を滑らせて転倒して2点適時三塁打となった。
菅野は、8月14日(同15日)の本拠地・マリナーズ戦で6回途中3安打1失点の好投で10勝目を挙げたが、その後は2登板連続でレッドソックスとの対戦になって白星なし。前回登板の同25日(同26日)、本拠地・レッドソックス戦では6回6安打4失点で6敗目を喫した。この試合でも白星をつかめず、3戦白星なしとなった。バーランダーは4回まで2安打3四球ながら8三振を奪って無失点の好投を見せている。