B2ベルテックス静岡は2日、今季初のレシーズンゲームB2福島戦(6、7日・富士宮)に向けて静岡市内で練習した。新加入のPF林翔太郎(29)が、昨季主将を務めていた古巣との一戦に気合十分。

「静岡のブースターは熱い、と聞いているので早くプレーしたい。福島にも思い入れがあるし、現地からも応援に来てくれるようなので楽しみです」と、目を輝かせた

 リーグ開幕の福岡戦(10月2日19時開始・県武道館)まで、ちょうど1か月。合流しておよそ2か月となる林は、すっかりチームに溶け込んでいる。「バスケが楽しい。すごくなじみやすいチームだし、選手とはお互いに切磋琢磨出来ている」と、充実感を漂わせた。

 B1川崎を手始めに今季移籍した静岡が6つ目のチーム。SFが主戦場で、194センチとサイズがあり、外国人とマッチアップ出来る体の強さが持ち味だ。森高大HC(36)は「サイズ、走力、シュート力が魅力。1番(PG)から4番(PF)まで幅広く守れるし、うちに昨年なかったものをもたらせてくれると思う」と、高く評価している。

 この日、林はオレンジ色のバスケットシューズで練習に臨んだ。毎シーズン、5~6足を準備してローテーションで履き替えているという。「白が多いけど、オレンジ色は初めて」。

ローテーションの中にチームカラーの“バッシュ”も加わり、早くも静岡の一員としてシーズンに向かう心構えは出来ている。

 同じポジションで、昨季全60試合に出場したSF増田啓介(27)が8月下旬に右足を骨折し、全治8週間と診断された。開幕は絶望的でシーズン序盤は不在の可能性もあるだけに林への期待が高まる。「期待していただけるのはうれしい。マッスー(増田)とは違う良さを出してチームに貢献したい」。福島時代の2023―24年シーズンには、右足関節開放性脱臼で全治5か月の重傷を負いながら3か月で復帰したファイターが、静岡のブースターをプレーで沸かせる。

  ◆林 翔太郎(はやし・しょうたろう) 1995年9月13日、北海道生まれ。29歳。旭川大高から東海大九州に進学。川崎、新潟、滋賀、茨城、福島を経て今季、静岡に加入した。194センチ、89キロ。

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