大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて、横綱・大の里(二所ノ関)が3日、茨城・阿見町で稽古を再開し、いきなり20番連続で相撲を取った。兄弟子で能生中、海洋高(ともに新潟)、日体大の先輩である十両・白熊に対して、得意の右を差して押し出したり、右上手をつかんで押し出す場面もあった。

土俵際で下手出し投げで逆転勝ちするなど軽やかな身のこなしをみせて勝つ一方で、押し返されて寄り切られる場面もあり13勝7敗。「(体が)なまっていたのでしっかりやろうと思った。初日まで2週間もないので、やれるときにやらないといけない」と意図を明かした。

 新横綱だった名古屋場所では11勝にとどまり優勝を逃した。「名古屋場所の反省を生かして(優勝した)春場所前、夏場所前のように番数を増やしたい」と意気込んだ。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「最近の(大相撲界の)雰囲気では多いのかな。(5日に)稽古総見もあるので良い調整をしてほしい」と話した。すり足をする大の里を同親方が細かく指導する場面もあった。

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