大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて、横綱・大の里(二所ノ関)が3日、茨城・阿見町で稽古を再開し、いきなり20番連続で相撲を取った。兄弟子で能生中、海洋高(ともに新潟)、日体大の先輩である十両・白熊に対して、得意の右を差して押し出したり、右上手をつかんで押し出す場面もあった。
新横綱だった名古屋場所では11勝にとどまり優勝を逃した。「名古屋場所の反省を生かして(優勝した)春場所前、夏場所前のように番数を増やしたい」と意気込んだ。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「最近の(大相撲界の)雰囲気では多いのかな。(5日に)稽古総見もあるので良い調整をしてほしい」と話した。すり足をする大の里を同親方が細かく指導する場面もあった。