◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹―クリスチャン・メディナ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 高田勇仁―松本流星(9月14日、名古屋・IGアリーナ)

 WBO世界バンタム級王者・武居由樹(29)=大橋=が3日、横浜市の所属ジムで同級1位クリスチャン・メディナ(25)=メキシコ=との防衛戦に向けた練習を公開。シャドーボクシングと、元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(42)を相手にしたミット打ちを1ラウンドずつ披露した。

 3度のダウンを奪いわずか127秒で決着したV2戦から約3か月で臨むV3戦。武居は「仕上がりは過去イチかと思います」と、前日(2日)に公開練習を行ったジムの先輩の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)の「過去イチ」を拝借。さらに「体調は150%です」と、前々日(1日)に公開練習を行ったアフマダリエフの「試合に150%懸けている」発言に乗っかって、絶好調をアピールした。

 挑戦者のメディナは、23年8月にIBF同級挑戦者決定戦で西田凌佑(六島)に判定負け。またWBA&WBC同級1位の那須川天心(帝拳)のスパーリングパートナーとして、これまで3度来日している。

 武居はメディナの印象を「ガンガン前に出てくる、パワーがあり、フィジカルが強い選手」と語り、「自分の距離で戦えたらベストだと思うが、それでも多分詰めてくるなと思うので、展開的には結局殴り合いの展開になるんだろうなと思う。自分も殴り合う気持ちで、しっかり覚悟を決めてぶん殴り合いたい」と打撃戦への覚悟を述べた。

 同じ興行のメインでは、井上がアフマダリエフとの防衛戦に臨む。セミファイナルを任される武居は「9月14日、IGアリーナ、僕がしっかりバチッと締めて、で、そのままいいバトンを尚弥さんに渡したいと思っている。会場をしっかりも盛り上げるので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします」と誓った。

 戦績は武居が11戦全勝(9KO)、メディナが25勝(18KO)4敗。

 試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で無料配信される。

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