◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹―クリスチャン・メディナ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 高田勇仁―松本流星(9月14日、名古屋・IGアリーナ)

 WBO世界バンタム級王者・武居由樹(29)=大橋=が3日、横浜市の所属ジムで同級1位クリスチャン・メディナ(25)=メキシコ=との防衛戦に向けた練習を公開。将来の対戦を誓い合ったWBA&WBC同級1位・那須川天心(27)=帝拳=については「それはちょっと一旦置いときます」とコメントを保留。

これまで3度、天心のスパーリングパートナーを務めているメディナを「しっかりバチッと倒す」と宣言した。

 武居は7月のメディナ戦発表会見の席上で「そろそろもう一本ベルトがほしい。緑色のベルト(WBC)にずっと憧れがあった」と、天心が標的にしているとされるWBC王座獲得に言及した。この日、改めてこの発言について問われると「いったんそこは、置いときましょう。まずはメディナですね。ここが本当に勝負どころでもある。ここを勝てないと何も始まらないので、それはちょっと一旦置いときます」と恐縮しながらコメント。年内にも予定される天心の世界挑戦についても「いや、あんまり(気にならない)。いったん置いてきます。はい。押忍(おす)」と口ごもった。

 天心とメディナのスパーリング映像は確認したという。

「西田戦(23年8月のIBF同級挑戦者決定戦で西田に判定負け)の時より、サウスポーに対する入り方が上手になってたっていうのは、見て分かったかなっていう感じですよね」と感想を話したが、天心からメディナ対策を授かったか問われると「もう聞きたいところですけど、そこはいったん置いときます。何もなかったです」と否定。「やっぱりスパーリングと試合は違いますし、自分は天心選手がスパーリングパートナーとしてやっていたとかあんまり気にせず、もう普通に倒して勝つっていうだけですかね」ときっぱり言い切った。

 「ずっとそうだが、ここも落とせない試合。しっかりクリアして、自分の未来のためにつなげたいなと思っています」。来たるべき天心との対決へ、負けるわけにはいかない。

 戦績は武居が11戦全勝(9KO)、メディナが25勝(18KO)4敗。

 試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で無料配信される。

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