◇バレーボール 世界選手権 第8日(3日、タイ・バンコクほか)

 16チームで争う決勝トーナメント(T)準々決勝が行われ、世界ランク4位の日本は、同8位のオランダと対戦し、3―2の大逆転で勝利して4強入り。2010年の銅メダル以来の表彰台に王手をかけた。

 序盤から高さに勝る相手を攻めあぐね、3―8になったところで日本がタイムアウト。再開するとすぐに石川がアタックを決め流れを切った。その後、同点に追いつくとそこからは一進一退の攻防となったが、18―18から4連続得点されるなど、突き放され、最後は宮部のサーブがアウトなり、このセットを落とした。

 第2セットは、日本が最初の得点を挙げ連続得点でスタートした。その後、同点に追いつかれるとお互い譲らない。サーブで崩しにかかる相手のボールを拾い、日本はラリーでつないでミスを誘う。7―10から8連続得点で突き放した。中盤じわじわ追い上げられたものの、途中から出場する北窓絢音がブロックを決め、島村も移動攻撃で得点を挙げるなど踏ん張り切り、最後は和田が決めて25―20でセットを取って、1―1の五分に戻した。

 第3セット。1―3から同点に追いつき和田のサービスエースで逆転。ペースをつかむかと思われたものの、すぐに追いつかれて徐々に離された。北窓の好レシーブから和田がアタックを決めるなど好プレーもあったものの、高さを武器にする相手に最大6点差まで広げられ、22―25でこのセットを失いあとがなくなった。

 第4セットは、石川がレフトから決めて始まった。序盤でリードを許すと劣勢に回ったが、10―11から佐藤のアタックで同点。そこからは再び点の取り合いになったが、16―16から3連続得点を挙げ勢いに乗り、宮部のサービスエースで突き放した。終盤、相手に2点差まで詰められたものの、最後は佐藤が決めて25―22でセットを奪い、フルセットに持ち込んだ。

 15点マッチの運命の最終セット。相手にいきなり3連続得点を奪われ、流れを失った。劣勢に回りながらも拾いに拾いまくって5―6からこの日、大当たりの和田がサービスエースを決めて6―6。ここからは意地と意地のぶつかり合い。勝負はどちらに転んでも分からなかったが、11―11から石川、和田が立て続けに決めて11―13と突き離す。マッチポイントを迎え、最後は石川が決めて大逆転で勝負をものにした。

 ◆女子のバレーボール世界選手権 1952年に初開催され、日本は60年大会から参加し、準優勝。優勝は3度(62、67、74年)。

3年ぶりの開催で、これまでは4年に1度行われてきたが、今年から隔年開催。32チームがA~Hの8組に分かれて、総当たりの1次リーグ(L)を行い、各組上位2チームがノックアウト方式で行われる決勝トーナメント(T)に進む。決勝T1回戦は29日~9月1日、同3~4日に準々決勝、同6日に準決勝、同7日に決勝を行う。

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