◆男子プロゴルフツアー ロピアフジサンケイクラシック 第1日(4日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)

 第1ラウンドが行われ、2009、10年覇者でツアー20勝の石川遼(カシオ)は4バーディー、1ボギーの3アンダー67で回り、トップと2打差の5位と好発進した。

 出だし1番で第1打から2連続でバンカーに入れながら、好アプローチでパー発進。

2番で2・5メートル、5番で3メートル、8番はバンカーから1メートルに寄せ、前半で3バーディーを奪った。

 後半の15番は5メートルのパットを打った瞬間に外れたと思って歩き出したが、フックラインに乗ってバーディー。「カップ1個くらい右に出ちゃった。あぁ~右に外れるだろうなと思ったら、戻ってきてくれた。なかなかあんなことない。ラッキーだった。でも、その次のホール(17番)で入ったと思ったパットが入らなかったので、チャラでいいかみたいな感じだった」と苦笑した。

 最終18番はラフから第2打をグリーン右奥に外して唯一のボギーとしたが、全長7424ヤードと距離も長く傾斜もきつい難コースで67で終えた。石川は「前半はけっこうグリーンを外して、アプローチとパットで耐えられた。ボギーは何個もきそうな内容ではあったけど、結果的には1つで抑えられたのでよかった」とかみしめた。

 2週前のISPSハンダ夏の決戦トーナメントは首位、前週のSansan・KBCオーガスタは3位と初日に好発進が続いたが、それぞれ37位、19位と2日目以降に伸び悩んだ。石川は「なんで尻つぼみで終わっているのに、また試合が始まるといいスタートを切れるのがちょっと分からないけど、不思議だなと思いながらだけど…」と苦笑いを浮かべた。

 今季は出場10戦でトップ10入りはないが、過去2度優勝と好相性のコースで好スタートした。2日目以降に向けて「落ち着いて自分のゴルフをしたい。いい内容をまだまだ目指せるけど、先週できなかったアプローチが、今日は先週、先々週よりできたという手応えはある。その時の自分の課題にしっかり向き合いながらやれればと思います」。今季初勝利となる通算21勝目を見据えた。

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