演歌歌手・松前ひろ子が6日、東京・かつしかシンフォニーヒルズで「歌手人生55周年記念コンサート ~出逢いと縁に感謝を~」の最終公演を開催した。
6月28日に北海道・函館から全国8都市を巡演したコンサートの最終公演。
松前の弟子で娘婿の演歌歌手・三山ひろしが、本公演に特別出演。三山は「55周年、おめでとうございます。私は(歌手生活)17年ですが大変に厳しい道だと思っておりますので、55年歩まれてきたことは並大抵ではない。お客様の熱い応援と師匠のご人徳に他ならない」と尊敬の念を語り、「本日は55年で最も輝ける一日にしたい」と花を添えることを約束した。
歌手・橋幸夫さんが4日、肺炎のため都内の病院で死去したことを受けて、松前は「昔、橋さんのスタジオでレコーディングをさせていただいたこともあり『いつも利用してくれてありがとう』と温かいお言葉をくれたこともありました。ついこの前までテレビで歌っている姿を拝見していましたので、大変悲しいニュースだなと」と沈痛な表情で追悼。「いつ何があるか分からないので、一日を大切に明るく頑張りたい」と前を向いた。
三山も「(23年に一時歌手活動から引退し)お辞めになる時に、収録でご一緒した。『次はお前たちに託したぞ』と強く背中をたたかれ、じーんと来た」と振り返っていた。