◇国際親善試合 米国代表2―0日本代表(9日・米オハイオ州コロンバス)
【コロンバス(米オハイオ州)9日=金川誉】日本が2点を失って米国に敗れた。日本サッカー協会の宮本恒靖会長は「アメリカがちょっとやり方を変えてきた。
6日のメキシコ戦(0△0)からスタメンを総入れ替えして臨んだ。日本代表は前の試合同様に高い位置からプレスをかけたが、この試合でははまりきらず。チャンスを作る場面もあったが得点は生まれずにいると、前半30分に失点。4バックにシステムを変更した後半にも最終ラインの間を突かれて追加点を奪われて敗れた。
試合後、宮本会長は「初戦とは違うメンバーが出て、そこでも結果を出していくというのは大事なこと。やっぱり15人だけで戦えないのがW杯だと思うので。二十何人に、いかにレベル高いメンバーで増やしていけるかというところがこれからの半年で大事になると思います」と、さらなる選手層の底上げを求めた。後半17分には三笘薫、南野拓実、鎌田大地のMF3人を一気に投入。流れを変えにいった直後の同19分に追加点を奪われた場面も振り返り「勝負所というか、そういうところとかを一定の選手が分かってプレーしているだけじゃなくて、どの選手が出ていても締めるべきところとかは大事だと思う。そこら辺の意識とかマインドセットは、上に行くためにはもっとレベルの高いものが必要なのかなと思います」と、言及した。
2026年北中米W杯本番を見据えて行われた米国遠征は、1分け1敗で終了。移動や、時差も実際に体験し「過ごし方とか、食のタイミングとか。いろんなものを準備して、こっち側の業者の人にも協力してもらって、そういったシュミレーションはある一定程度できたと思う」と、ピッチ外でも確かな収穫があった期間だった。