学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝(10月13日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)の組織委員会は、米国のアイビーリーグ選抜チームの挑戦を支援するクラウドファンディングを始めた。
アイビーリーグは米国北東部の8大学(ハーバード大、ブラウン大、コロンビア大、コーネル大、ダートマス大、ペンシルベニア大、プリンストン大、イェール大)の総称で、いずれも世界有数の名門私立大。
昨年、アイビーリーグ選抜は過去最高の5位と躍進。存在感を示した。しかし、今年は当初、航空券代や物価のため、招待出場が危ぶまれる事態が発生していたという。最終的に参加が決まったが、招待にかかる費用の一部を補填(ほてん)するため、クラウドファンディングを実施。公式サイトでは「出雲駅伝組織委員会はクラウドファンドで費用を補填(ほてん)してチームの招待を継続することで応援したいと考えます」と協力を呼びかけている。
第一目標は100万円(目標達成に必要な活動費用)、第二目標は300万円(チームの滞在費、移動費等)。期間は、すでに9月9日から始まっており、出雲駅伝の1週間後の10月20日まで。アイビーリーグ選抜チームは「世界レベルの文武両道」。
出雲駅伝は6区間45・1キロの超スピード駅伝。昨季、出雲と全日本大学駅伝を制した国学院大、箱根駅伝優勝の青学大、3大駅伝すべて2位だった駒大、今季戦力が充実している中大、早大、創価大を中心に激しい優勝争いが展開されそうだ。
そして、優勝争いを左右しそうな意外なチームがアイビーリーグ選抜だ。1区に1万メートル26分台のブランクスを投入すると、スタートからハイペースで展開されることが予想され、各校は1区に起用する選手や戦略が重要になる。出雲大社前のスタートからスリリングな戦いが期待される。