11日の初代タイガーマスク「ストロングスタイルプロレス」後楽園ホール大会の試合中に右肩を脱臼した船木誠勝(56)が、腱板損傷と診断されていたことが分かった。

 メインイベントのレジェンド選手権で王者の船木は、黒潮TOKYOジャパンの挑戦を受けたが、場外へ転落し黒潮のノータッチトペコンヒーローを受け、仰向けになったまま動けなくなった。

3分58秒、レフェリーストップで王座陥落。「アクシデントで脱臼しちゃいまして肩が外れています」と都内の病院へ救急車で搬送された。船木は12日に帰阪し、大阪市内の病院でMRI検査を受けた。関係者によると「右肩棘上筋腱、棘下筋、肩甲下筋損傷」などと診断されたという。これらは腱板と呼ばれる部位で、右肩の脱臼は整復されたが筋肉、腱の損傷は避けられなかったようだ。全治は明かされていないが、一般的には2、3か月の重傷だ。

 船木にとって今年は1985年3月3日に15歳でデビュー(北茨城市民体育館での後藤達俊戦)してから40周年。21日には、大阪・梅田ステラホールで「蘇ったサムライ船木誠勝デビュー40周年記念大会」(闘宝伝承実行委員会)が予定されている。

 9月21日は1993年にパンクラスを旗揚げした記念日(千葉・東京ベイNKホール)、チケットは完売しており、待ったなしの状態。師匠の藤原喜明、義足の谷津嘉章らが出場し、前田日明、ザ・グレート・カブキ、獣神サンダーライガー、山崎一夫の各氏らが登場するレジェンド・オールスターの記念大会。船木は複数の試合に出場する予定となっているが、およそ1週間前にサムライが大ピンチに立たされた。

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