◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)
混合1600メートルリレーで、日本(今泉堅貴、井戸アビゲイル風果、吉津拓歩、松本奈菜子)が3分12秒08の日本新記録をマークし、初の決勝進出を果たした。予選1組5位、全体9位で各組上位3位までとタイム上位2チームが進める決勝進出を逃したかに思われたが、ケニアがレーンの内側を踏んだため失格となり、順位が繰り上がった。
選手たちは決勝進出を逃した状態でテレビインタビューに応じ、吉津は悔しさのあまり涙を流した。インタビューが終わり、TBS系中継に出演した大会スペシャルアンバサダーを務める俳優の織田裕二が「悔しいけど、おめでとうございます」などとコメントしていたが、同局の江藤愛アナウンサーが「あ!待ってください」とカットイン。インタビューエリアに残っていた選手たちが一転して、喜ぶ様子に切り替わった。
4人とも驚きと喜びで大騒ぎ。今泉は「すごい!何も言えないです…」と言葉が出ず、冷静だった松本も泣きながら「本当にうれしい。夜遅いんですけど応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
織田は「現地開催ですから、全然夜遅くないですよ」と優しい声でコメント。織田がいる特設スタジオ内が拍手に包まれると、「いやいやいやいや、ありがとうございます。僕じゃないんですけど」と戸惑いながら喜んだ。