◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)

 男子3000メートル障害予選で、同種目日本勢初のメダル獲得を狙う三浦龍司(スバル)が予選1組3位で決勝進出を決めた。

 序盤は全体的にペースが上がらない中も落ち着いてレースを展開した三浦は、先頭集団の中で自らのペースを貫き、冷静にフィニッシュ。

決勝進出条件である上位5人に入った。決勝は15日に行われる。

 7月のダイヤモンドリーグ第10戦(モナコ)で自身が持つ日本記録を6秒以上も更新する8分3秒43をマーク。「すごく感覚が良かったですし、ラップやいろいろな側面で見ても、これまでで一番良いレースだった」と今季好調を維持。8月末のダイヤモンドリーグ・ファイナル(チューリヒ)は回避したが、練習は順調に積んでおり、「今までで一番良い状態です」と今大会へ向けての手応えを明かしていた。

 21年東京五輪で7位入賞を果たし、23年ブダペスト世界陸上6位、24年パリ五輪8位と高いレベルで成績を残し続けてきた。「21年東京五輪で初めて世界の舞台にチャレンジ。そこから4年経って、また東京に世界陸上が来たというのはすごい巡り合わせ、チャンスだと思っています。成長をしっかりと走りで見せられるようにしていきたい」と熱く国立競技場を盛り上げる。

 ◆三浦 龍司(みうら・りゅうじ)2002年2月11日、島根・浜田市生まれ。23歳。陸上は小学1年から。

京都・洛南高卒。順大で箱根駅伝に4年連続出場。3000メートル障害は21年日本選手権で初優勝し、同年東京五輪は同種目で日本人初の7位入賞。22年オレゴン世界陸上は予選敗退も、23年ブダペスト大会は6位入賞、24年パリ五輪では8位入賞。自己ベストは3000メートル障害が日本記録の8分3秒43、5000メートルは13分26秒78。168センチ、56キロ。

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