13日に開幕した東京世界陸上の男子マラソン(15日午前7時30分スタート)に出場する日本代表の吉田祐也(28)=GMOインターネットグループ=が13日、オンライン会見を行い、初めて日本代表として臨む世界の舞台へ改めて意欲を示した。

 青学大出身の吉田は、現在も青学大を練習拠点として、原晋監督(58)の指導を受ける。

8月は長野・菅平高原で合宿を行い、第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で3年連続9度目の優勝を狙う青学大メンバーと共に充実した練習を積んだ。選手村に入る前日の10日には東京・町田市の青学大選手寮で、世界陸上に向けた激励会が行われた。黒田朝日主将(4年)をはじめ、いつも一緒に練習し、苦楽を共にしている後輩たちからメッセージ入りの日の丸をプレゼントされた。寄せ書きの中には「全力で楽しんでください」という真面目なメッセージのほか「祐也さん大好きです」など明るい言葉や「祐也さんなら優勝よゆう」という高めの期待の言葉も並んだ。

 「僕は菅平に7月から入り、青学大は8月に入ってきました。疲れた時に入ってきてくれて、気持ち的にもリフレッシュできました。自分ももっと頑張らなければ、と思うことがたくさんあった。刺激をもらった。良いタイミングで練習できました」と後輩たちに感謝した。

 原監督には「元気な状態でスタートラインに立ちましょう。楽しんで走りましょう。入賞争いができそうだね」と言われたという。

 本番まで、あと2日。「まだ、今は緊張はないかな、と思います。自分自身の走りをするだけ。よい気持ちの持ちようでスタートラインに立てる、と思います」と吉田は落ち着いた様子で話した。

 原監督が「青学大史上最も練習した男」と評する吉田祐也が、努力に努力を重ねた成果を世界に示す時がきた。

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