◆第76回チャレンジカップ・G3(9月13日、阪神競馬場・芝2000メートル、良)

 暮れの開催から時期が変更され、ハンデ戦となった3歳以上による芝の中距離重賞は15頭立てで行われ、ジョアン・モレイラ騎手が騎乗した2番人気でハンデ56キロのオールナット(牡4歳、栗東・高野友和厩舎、父サトノダイヤモンド)が重賞初制覇を飾った。オープン昇級後は3戦して9、3、6着とひと息だったが、今週から短期免許で騎乗を開始したモレイラ騎手との初コンビで変わり身を見せた。

勝ちタイムは1分58秒0。

 2着は1番人気のグランヴィノス(川田将雅騎手)、3着は4番人気のマイネルクリソーラ(クリストフ・ルメール騎手)だった。

 松若風馬騎手(イングランドアイズ=5着)「前回ほどのスタートは切れなかった。内枠で挽回できましたが、51キロから54キロにハンデが増えて、少し反応が鈍かった。4コーナーで迷ってスムーズではないところもありました。馬は充実していて、前回と同様、良かったと思います」

 菅原明良騎手(オニャンコポン=6着)「外枠だったので、前に壁が作れないのが嫌で一度、下げました。折り合いって気分良く走れていましたし、手応えも良かった。4コーナーでは全部交わせそうな雰囲気でしたが、外枠のぶんなのか最後は止まってしまった。ここ2走はいい雰囲気で来られているので、このままいければ大きいところも狙えそうです」

 西村淳也騎手(アスクカムオンモア=7着)「前は速かったですが、僕は僕のペースでいきました。最後は止まってしまいましたね」

 古川吉洋騎手(タガノデュード=8着)「そんなに負けてはいないんだけどね。いいペースだったし、ハンデ差もあったので早めに行ってもいいと思っていたけど、重賞で最後は決め手の差が出てしまった」

 吉村誠之助騎手(ヴェルテンベルク=9着)「重賞でテンから忙しく、道中も全体的に忙しい感じでした。ゆったりした流れで運べた方がいいですね」

 藤岡佑介騎手(ジューンテイク=10着)「雰囲気は良くなっていました。

スタートがひと息だったので、流れに乗れれば変わってくると思います」

 亀田温心騎手(エアファンディタ=11着)「休み明けのぶんもあると思いますが、動き切れていないですね。テンから耳を絞ったり、反抗する面があり、3角くらいで手応えがモタモタしていました。もう少し気持ちが競馬の方に向いて、1回使って変わってくれれば」

 小沢大仁騎手(カネフラ=12着)「ゲートは出たのですが、前半で進んでいきませんでした。ペースが速くて(手綱を)抱えるところがなく、メリハリがつけられませんでした」

 松山弘平騎手(ドクタードリトル=13着)「久々でしたがスタートも良かったです。最後は勝ち馬の後ろにいたんですが、直線で狭くなってしまいました」

 菱田裕二騎手(ホウオウプロサンゲ=14着)「近走乗せてもらったなかでは、一番状態が良かったです。スタートをすごくスムーズに出られましたが、2番手に早めに来られる形になりペースが速くなってしまいました。ただ、今回はハナにこだわったので」

 池添謙一騎手(ショウナンマグマ=15着)「テンに速くない馬なので出していきましたが、向こう正面で力んでいました。去勢効果が出てくればそのあたりも徐々に良くはなってくると思いますが、折り合いがつけばという感じですね」

編集部おすすめ