お笑いタレント・山口智充(56)がホストを務める読売テレビのドキュメンタリー・バラエティー番組「グッと!地球便」(日曜・前10時25分)が、14日で放送805回を迎える。2008年のスタートから18年目に突入した長寿番組が、訪れた国と地域は101。
8月3日に放送800回に達し、4ケタの大台も視野に入ってきた。順調にいけば4年後に到達する数字だ。“長寿”の秘密は。
「フォーマットが第1回からずーっと変わってない。変える必要がないんですよね。プロデューサーが代わって『クイズ形式に…』とかやりだすと怪しくなる(笑)。出させていただきながら、僕も番組のファン。収録ではそれこそ“グッと”抑えてますが、家でオンエアを見てボロ泣きしてます。(収録中に)ヤバい時は、モニターの映像から目線をそらすようにしてます」
番組が旅した国と地域は101。ぐっさん自身がロケに行く放送回もある。印象に残った場所は。
「フィリピンのセブ島に『地球便』で行かせていただいた後、家族でも行きました。マーケットにスリや引ったくりがいる。毎日同じものを着てるようなちっちゃい子が、車ギリギリのところを歩きながら水を売っている。そういうのを子どもたちに見せて『日本って平和やな』ということを教えたかった。僕にとっては良かったんですけど、子どもたちは『二度と行きたくない』と(笑)」
8月に大阪・読売テレビで開催されたファンミーティングには、東京から愛車のマツダ・ボンゴでやって来た。ロケでは現地で頑張る人と触れ合う以外にも楽しみがあるという。
「商用車が好きなんです。ジャマイカ、ベトナムなどのアジア圏。南アフリカもそう。日本で走り倒した30万キロ超えの車がざらに走ってる。それがカッコいいですね。ワクワクして写真撮ってる僕を見て、スタッフは『えーっ?』て言ってますけど(笑)。
ファンミーティングでは「還暦の僕が旅している姿を見せたい」と約束した。番組ホストとして、別の目標も立てているという。
「フェスですね。『グッと!地球便フェス』っていうのを(読売テレビ本社に近い)大阪城公園ででも大阪城ホールででも。ミュージシャン、アーティスト、ものづくりの方が集結して。もちろん料理もプロフェッショナルで、エンターテインメント、物販、番組のショーイベントも。『一つの番組でビッグイベントをやりたいな』とずっと言ってます。毎回プロデューサーが代わるたびに言うんですけど、(プロデューサーは)『いいですね~』って言うたまま、どっかに異動してまうんです(笑)」
◆グッと!地球便 海外で奮闘する人に、日本の家族からの大切な贈り物を番組が届ける。初回放送は2008年4月6日で、アフリカのセネガルで小学校の先生として働く女性に、京都の祖母の手作り「おはぎ」を届けた。14日の放送はパラオでツアーガイドをしている男性を紹介する。
◆山口 智充(やまぐち・ともみつ)1969年3月14日、大阪・四條畷市生まれ。56歳。