◆世界陸上 第1日(13日、国立競技場)

 オープニング種目の男子35キロ競歩で今大会日本男子最年長の勝木隼人(34)=自衛隊=が2時間29分16秒で初の銅メダルを獲得した。34歳でのメダル獲得は競歩界最年長で、2011年大邱大会で男子ハンマー投げ・室伏広治の36歳325日に次ぐ歴代2番目の年長記録。

競歩日本勢の表彰台は6大会連続。1991年以来、34年ぶり2度目の開催となった東京大会で、日本勢のメダル第1号となった。2大会連続メダリストの川野将虎(26)=旭化成=は18位だった。

 男子3000メートル障害予選では、同種目日本勢初のメダル獲得を狙う日本記録保持者の三浦龍司(23)=スバル=が、8分30秒43の1組3着で15日の決勝に進んだ。

 女子1500メートル予選では、日本記録保持者の田中希実(26)=ニューバランス=は、4分7秒34で1組10着にとどまり、まさかの予選落ちとなった。国立競技場は21年東京五輪で8位入賞し、世界への扉を開いた思い出の地だったが、3大会連続の予選通過はならなかった。

 男子100メートルは日本勢3人が予選で消えた。2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(26)=東レ=が10秒37(無風)の7組7着、元日本記録保持者の桐生祥秀(29)=日本生命=は10秒28(向かい風1・1メートル)の3組5着、初代表の守祐陽(もり・ゆうひ、21)=大東大=は10秒37(追い風0・1メートル)の2組7着。2015年北京大会以来、5大会ぶりに日本勢全員が予選で敗退した。

 女子1万メートル決勝では、21年東京五輪代表の広中璃梨佳(24)=日本郵政グループ=が31分9秒62で、五輪と世陸を通じて自己最高の6位と健闘した。

 混合1600メートルリレーで初の決勝進出を果たした日本(吉津拓歩、井戸アビゲイル風果、今泉堅貴、松本奈菜子)は3分17秒53で8位だった。午前中に行われた予選では3分12秒08の日本新記録をマーク。

従来の日本記録(3分15秒71)を3秒63も更新した。予選終了直後は全体9位とされていたが、ケニアの失格により、繰り上がりで決勝進出を決めた。 

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