◆世界陸上 第3日(15日、国立競技場)
男子マラソンが国立競技場発着で行われ、日本歴代5位(2時間5分39秒)の近藤亮太(25)=三菱重工=が2時間10分53秒で11位と踏ん張った。32キロで一度は先頭集団から遅れたが、再び、先頭集団に食らいつく粘りを見せた。
パリ五輪男子マラソン日本代表(23位)の小山直城(29)=ホンダ=は2時間13分42秒でパリと同じく23位。日本歴代3位(2時間5分16秒)の吉田祐也(28)=GMOインターネットグループ=は25キロ手前で先頭集団から後れる苦しい展開で、2時間16分58秒で34位だった。
入賞候補だった吉田は、日本勢で最初に先頭集団から後れ出すまさかの展開だった。「自信を持ってスタートに立ちましたが、もう言い訳ができないですね。実力不足の一言に尽きると思います」と淡々と振り返った。
青学大出身の吉田は、現在も青学大を練習拠点として、原晋監督の指導を受ける。8月は長野・菅平高原で合宿を行い、第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)で3年連続9度目の優勝を狙う青学大メンバーと共に充実した練習をこなすなど、順調にコンディションを整えていた。「練習をちゃんと積んでいましたし、正直原因がよくわかっていない状況。雰囲気に飲まれている感じでも無かったですし…。でも、冷静さに欠けていたのかなっていう。
今大会は、大迫傑(ナイキ)が21年東京五輪で出した6位入賞以上を目標に掲げていた。「1人で練習していたことも、レース展開も、経験値の部分で自分よりも遥かに上なんだなと思いました。気持ちを整理してもう一回考えたいなと思います」と話した。