フィギュアスケート女子で2019、20年全日本優勝の紀平梨花(トヨタ自動車)が16日、自身のSNSで中部選手権(19~21日、愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー)を欠場することを発表した。同大会は26年ミラノ・コルティナ五輪選考をかねる全日本選手権(12月、東京)の予選会で、五輪出場が消滅した。

 紀平は前回北京五輪シーズンの21~22年に右足を負傷し、全休した。一度は復帰し、22年全日本選手権(11位)にも出場したが23、24年は全休していた。右足首は完治に近いものの、高難度の複数のトウジャンプを跳ぶと痛みが出るという。紀平のSNSでのコメントは以下の通り。

 「このたび、今週末に開催されます『2025中部フィギュアスケート選手権大会』を欠場することとなりました。右足の回復は順調で、ほぼ完治の状態まできております。しかし、あと一歩で完全には回復しておらず、高難度のトウジャンプを複数回行うと痛みが出ることもあり、十分な準備を整えることが難しい状況です。思い切り練習できないもどかしさや不安を感じる日々が続き、悔しい気持ちでおります。今回は安全面を考慮し、中部大会は欠場する判断に至りました。今は、新たな挑戦に向けても前向きに取り組んでおります。今回の決断は苦渋のものでございましたが、引き続き復活に向け、全力で努力してまいります」

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