◆世界陸上 第8日(20日、国立競技場)

 男子20キロ競歩で、35キロと2種目代表の丸尾知司(愛知製鋼)が9位だった。入賞の8位以内にあと一歩届かなかった。

世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)は約16キロで警告が3枚出て、2分間、ペナルティエリアに入ることに。メダル争いから脱落した。

 序盤から冷静に先頭集団の前方でレースを進めた丸尾。中盤以降は入賞圏外にも落ちたが、レース終盤に8位まで上げ、執念で歩いた。しかし、あと一歩届かなかった。

 今大会オープニング種目の男子35キロ競歩では26位だった。高温多湿と厳しい環境で、「ゴールできないかもと思ったときもあったんですけど、絶え間なく応援が聞こえて、今までのことも思い出して、一緒に歩いてきた仲間たちのことも思い出して何とかゴールできました」と気持ちを込めて話していた。

 17年ロンドン大会で50キロ競歩4位入賞を果たし、前回の23年ブダペスト大会は35キロ競歩13位。「ロンドン大会が、自分の中での最高の思い出。今回はその時の最高順位、4位を超えたい」と強い思いで歩いた。

編集部おすすめ