◆世界陸上 第6日(18日、国立競技場)

  男子200メートル準決勝で昨年のパリ五輪代表の鵜沢飛羽(とわ、JAL)が1組20秒23の6着で決勝進出を逃した。

 漫画やアニメが大好きな“オタク・スプリンター”として知られ、予選のスタート前には人気アニメ「ナルト」の「影分身の術」ポーズで自身を奮い立たせたが、準決勝前には「決勝でやる予定だった」とSNSで明かしたアニメ「僕のヒーローアカデミア」の「更に向こうへPlus・Ultra!」ポーズを前倒しで発動。

 高校時代から好きなアニメや漫画のポーズを取るのは決勝時の選手紹介のみだったが、自国開催に集結した約5万人のファンから背中を押してもらうため、今大会はルーチンを替え、予選からポーズを披露。大きな力をもらい、外国勢に立ち向かってきた。

 昨夏のパリ五輪では準決勝に進出。今季は7月の日本選手権で3連覇を果たし、8月は日本歴代3位タイの20秒11をマークするなど好調ぶりを持続してきた短距離界のヒーローだ。今大会に入っても予選を通過し、勢いを持って準決勝に進んだものの、2003年パリ大会で3位の末続慎吾、17年ロンドン大会で7位のサニブラウン・ハキームに続く、日本勢3人目のファイナルには届かなかった。

編集部おすすめ