◆大相撲秋場所7日目(20日、東京・両国国技館)
秋場所6日目の19日に現役引退を発表したモンゴル出身の元幕内・水戸龍(31)=錦戸=が20日、引退会見を行った。十両の先場所を途中休場し、幕下に転落した今場所前に引退を決めたという。
水戸龍は高校1年生で伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)や元関脇・逸ノ城と同じ飛行機で来日した。鳥取城北高から日大に進み、アマ横綱と学生横綱に輝いた。大きな期待を受けて錦戸部屋に入門したが、自己最高は西前頭13枚目、幕内在位5場所にとどまった。 思い出の一番には幕下15枚目格付け出しでデビューした2017年夏場所を挙げた。「初めての相撲で天空海さんに負けまして、忘れられないですね。アマチュア時代でちょっと成績を残していたからといって。悪い癖があったとあの一番で知った。思い出の相撲と思い出の場所」。逆に勝った中で印象に残る取組を聞かれ「あの…ないです」と答え、報道陣の笑いを誘う場面もあった。
今後は日本相撲協会に残らず、来年2月に断髪式を予定している。