将棋の西山朋佳白玲=女流王将=に福間香奈女流六冠=清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=が挑む第5期白玲戦七番勝負第3局が20日、奈良市の旅館「ふふ奈良」で指され、福間が98手で西山に勝利した。2連勝でシリーズ2勝1敗とし、第2期(2022年度)以来2期目の戴冠と、賞金総額5000万円へと一歩リードした。

 先手の西山は前局より短くなった肩上のボブヘアで、黒い着物に淡いグレーの袴(はかま)。後手の福間はおなじみのポニーテール姿で、藤色の着物に藍色の袴で対局場の「瑜伽山園地 茶室:たく庵」に入室した。初手で西山は三間に飛車を振り、福間は5筋の歩を突く、第1局と同じ立ち上がりの駒組み。相振り飛車の戦型となった。

 局面が動いたのは午後4時台。西山が55手目で敵陣の4筋に桂を打ったが、これは悪手となったか。以降は福間が怒とうの攻めを見せ、98手目で金を打ったところで西山が投了した。

 福間は序盤について「一手一手考えて、時間を使いながら…という感じでした」などと振り返った。第4局は京都市中京区の「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で行われる。

編集部おすすめ