◆世界陸上 第8日(20日、国立競技場)
男子400メートルリレー予選で日本(小池祐貴―柳田大輝―桐生祥秀―鵜沢飛羽)は38秒07、2組3着で21日の決勝進出を決めた。五輪は08年北京大会、16年リオ大会で銀、世界陸上は17年ロンドン大会、19年ドーハ大会で銅メダルを獲得も、その後は表彰台から遠ざかる“リレー侍”。
今季の男子400メートルリレーは、メンバー候補が11人。様々な強さを持った選手が集結する。日本記録は銅メダルだった19年ドーハ世界陸上の決勝で出した37秒43。それよりも0秒13速い37秒30を目標として全員で共有。昨年のパリ五輪優勝タイムは37秒50で、悲願の金メダルも見えるタイムだ。
軸となるのは7月の日本選手権(東京・国立競技場)を制した100メートルの桐生と200メートルの鵜沢。2人を3走と4走にある程度固定して、数パターンの走順をイメージ。今回は候補が多いため、キャプテンの桐生が「話し合おう。共有し合おう」と呼びかけてチームをまとめ、雰囲気も良好だ。
男女混合1600メートルリレーの枠を使ってエントリーした柳田大輝(東洋大)、清水空跳(星稜高)ら若手への期待も十分。短距離の信岡沙希重コーチも「間違いなく戦力。
前回の日本開催、07年大阪世界陸上では当時の日本記録をマークしながら銅メダルに0秒13差の5位で表彰台を逃した。近年では、21年東京五輪決勝でバトンがつながらず、22年オレゴン世界陸上は予選で失格、23年ブダペスト世界陸上、昨年のパリ五輪は共に5位入賞と表彰台に届かない。
男子400メートルリレー決勝は今大会の最終種目。桐生も「過去最高メンバー」と自信を見せる“リレー侍”が国立競技場で最高のフィナーレを飾る。