大相撲秋場所7日目(20日、東京・両国国技館)

 大関取りの関脇・若隆景(荒汐)に大関昇進に黄信号がともった。立ち合いで踏み込んで前みつを握りかけたが、低く当たってきた小結・安青錦(安治川)に突き放された。

押し合いに後退し、6秒3で押し出された。日頃心がける下からの攻めのお株を奪われる完敗に思わず首を横に振った。支度部屋では「切り替えてまた明日」と淡々と答えた。

 安青錦は8月の夏巡業の支度部屋では隣同士に明け荷を置き、仲むつまじく話す姿も見られた。安青錦への意識を問われると「また一番集中する」言及しなかった。大関の足固めだった先場所も7日目を終えて3勝4敗だった。8日目から6連勝し、10勝5敗で大関取りにつなげた。「自分のことに集中し、下からの攻めを出していきたい」と巻き返しを誓った。

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