女優・輝(きい)有子が20日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた映画「蘭島行」(鎌田義孝監督)の初日舞台あいさつに共演の木村知貴、足立智充と出席した。

 北海道・小樽を舞台に、運に見放された男(木村)が天涯孤独の女(輝)、何年も会っていなかった弟(足立)と過ごす数日間が描かれる。

輝は、今作で初のヒロイン役に抜てきされ「演じた真紀は全然しゃべらない役で、(共演陣とは)役の関係性を考えて現場でもなれ合いになったらよくないなと思い、ほとんどしゃべっていなかった」と撮影を回想した。

 足立は「全員野球で作った映画です」と思い入れの深さを告白。輝も「説明の少ない映画ですけど、心に余韻が残る作品です」とうなずいた。木村は「死を扱っている映画でもあり、どう死んでいくかというのは、どう生きていくかということと表裏の関係だなと感じました」と語った。

 同劇場では29日まで、鎌田監督や出演者に加え、ゲストを迎えて連日上映後にトークショーが開催される。

編集部おすすめ