◆世界陸上 第8日(20日、国立競技場)
男子1600メートルリレー予選が行われ、2組目に登場した日本は2分59秒74で6着に終わり、各組3着+4着以下タイム上位2か国による決勝進出を逃した。1走の中島佑気ジョセフ(富士通)と2走の佐藤風雅(ミズノ)がレース後、悔しい思いを明かした。
中島は「2組目はかなりレベルの高い組というのは分かっていた。だからこそ僕が1走としてしっかりリードを取って…。今回僕が勝ってきた選手に、予選ではラップタイムで負けていたので、そういったところでもちょっと物足りなかったなと思います。今は現実を受け止められないというか、本当にふがいない思いでいっぱいです」とうつむいた。連戦の疲労について問われると「もちろんあったんですけど、ここまで来たらもうやるしかないですし、パフォーマンスが崩れるっていう心配はなかった。個人3本とマイル2本、5本を安定してそろえて、初めて一流の選手と言えると思うので」と言い訳はしなかった。
2走の佐藤は「中島選手が4秒中盤ぐらいのタイムで持ってきてくれたのに、自分が6番に転落して。前半の流れはすごくいい展開ではできていたんですけど、カーブに入る瞬間に一種接触のタイミングがあって、それで後手に回ってしまった」と悔やんだ。大会前にはメダル獲得への手応えを感じていただけに「本当に申し訳なさとショックでいっぱいの状態です」とうなだれた。接触時のことについては「あの地点で他の選手のスパイクを踏んでしまうようなタイミングがあった。その瞬間に少し踏み込むポイントがずれてしまって、その間にスーッと前に行かれてしまった。走力とともにマイルでは、やはり2走としての仕事ができていない」と冷静に語った。