◆世界陸上 第8日(20日・国立競技場)

 女子20キロ競歩で4回目の出場となった藤井菜々子(エディオン)が1時間26分18秒の日本新記録で銅メダルを獲得した。自身が今年2月にマークした従来の日本記録(1時間26分33秒)を15秒更新。

猛追してきた4位のトレス(エクアドル)を抑え、接戦を制した。8月22日に急逝した恩師・川越学さんを思い、左胸に喪章をつけて出場し、日本女子競歩史上初の快挙を成し遂げた。岡田久美子(富士通)は18位、柳井綾音(立命大)は37位。マリア・ペレス(スペイン)が1時間25分54秒で優勝し、2大会連続で35キロ競歩との2冠を達成した。

 【男子20キロ競歩】初出場の吉川絢斗(サンベルクス)が1時間19分46秒で7位入賞。丸尾知司が9位、2大会ぶり3度目の制覇を狙った山西利和(ともに愛知製鋼)は28位だった。35キロ競歩で2位のカイオ・ボンフィム(ブラジル)が1時間18分35秒で制した。

 【男子400メートルリレー予選】日本(小池祐貴―柳田大輝―桐生祥秀―鵜沢飛羽)は38秒07、2組3着で21日の決勝進出を決めた。世界陸上では19年ドーハ大会での銅メダルを獲得以降、表彰台から遠ざかっていた“リレー侍”が完全復活へ第一関門を突破した。

 【男子1600メートルリレー予選】日本(中島、佐藤風、吉津、今泉)が2分59秒74の2組6着で落選した。

 【女子5000メートル決勝】日本記録(14分29秒18)保持者の田中希実(ニューバランス)は15分7秒34で12位だった。残り1周(残り400メートル)で田中はトップと0秒73差の7位と先頭集団で踏ん張っていたが、ラストスパート勝負で苦戦。

世界大会で3回目の入賞はならなかったが「本当に一生に一度の経験ができたと思います」と話した。ベアトリス・チェベト(ケニア)が14分54秒36で、1万メートルに続いて優勝した。

 【男子円盤投げ】日本記録保持者の湯上剛輝(トヨタ自動車)は56メートル40の19位で決勝進出とはならなかった。

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