EXILEの新曲「Get‐go!」が27日に発売される。同日はグループが24年前にデビューした記念日。
「Get‐go!」は、EXILEとして約4年5か月ぶり、52枚目のシングルとなる。発売日は同グループが2001年に「Your eyes only~曖昧なぼくの輪郭~」でデビューした記念日で、メンバーの総意でこの日を選んだようだ。
「9月27日はEXILEが生まれた日なんです。今回、僕らの中に“リスタート”という一つのキーワードがありました。ATSUSHIさんがグループに戻ってきて、TETSUYAさんも(アキレスけん断裂から)復活して新たにツアーも始まる。いろんなことがこの新曲からリスタートするワケです。『ここから生まれ変わった新しい自分たち、成長した自分たちを見てほしい』という気持ちで発売日を選びました。実はこの曲にはライブ用のコレオ(振り付け)があります。
11月からツアーがスタートするが、見どころはどこになるのだろうか。
「ATSUSHIさんが戻ってきて、正式メンバーでライブをやるのは久しぶりなので、現時点のEXILEを感じてほしいです。前回の『WHAT IS EXILE』ツアーからスターティングメンバーシステムを導入して、後輩グループのメンバーと一緒にステージをやらせてもらっています。今回はTHE RAMPAGE(陣、神谷健太、山本彰吾、岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹)やFANTASTICS(澤本夏輝、堀夏喜、木村慧人)の固定されたメンバーが後ろにいてくれて、これからのEXILEの未来を感じてもらえると思います」
来月12日には自身がプロデュースする「MEATMANIA」(東京・キラナガーデン豊洲)が開催される。SHOKICHIは自社ブランドの「八将牛(はちまさぎゅう)」を飼育するほど“牛肉愛”が強い。
「僕が出演していた北海道のローカル番組の『新しい北海道の銘柄和牛を作ろう』という企画がきっかけで、僕の本名の八木将吉からとった『八将牛』を作ろうということになりました。それで昨年、3年飼育した『八将牛』を初出荷することができたんです。味に関しては自分の理想とちょっと違っていましたが、1年目から全てがうまくいくワケはないと思っていたし『次こうしていこう』ってHOW TOが生まれてくる感じでした。牛の出荷を受けて『自分の感動を共有してほしい』『皆さんにもおいしい肉を食べてほしい』と思って取り組んだのがこのイベントです」
昨年に続いて2度目の今年は、和牛とは縁のない超人気店が参加する。
「今年は(「八将牛」を飼育している)大橋牧場と広尾にある『うし松』さんと組んだり、生産者とお店がタッグを組んだりして出店します。あと(米ニューヨークの有名ステーキハウスの)『ウルフギャング』さんが和牛を使って出店してくれます。ウルフさんは普段は米国牛を使っていて、とんでもないと思いながら出店をお願いしたら、大橋牧場さんの牛を使ってくれることになりました」
プロデューサーとして苦労もあるのでは。
「交渉から全部自分でやらなきゃいけないから、RPGでたくさん仲間を作って、できた仲間でやってるみたいな感覚です。半端じゃないくらい時間は取られる上に、LIL LEAGUE(リル)やKID PHENOMENON(キッド)の(楽曲の)締め切りに追われる日々が続きました。移動時間に曲作りをやったり、牧場で空いた時間に詞も作ったり。そういうスケジュール感になっていましたね(笑)」
本業の音楽プロデューサーとしては、目の前の目標は「iCON Z」からデビューしたリルを始め、キッド、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYの4グループをメジャーに押し上げることのようだ。
「自分のキャリアでプライオリティーNO1は、デビューした4グループの子たちに輝いてもらうことです。(今の状態を考えると)めちゃくちゃ悔しい毎日だし、だからこそ毎日燃えている。『彼らと一緒にアリーナツアーに行ってやる』という気持ちで、もう一回青春やらせてもらっています。もし彼らがアリーナ公演をやるようになったら、余裕で泣きます。リハから泣いています、きっと。でも僕はそのイメージは常に強く持ち続けています」
正直な人。裏表がなく誠実に物事に向き合っているから誰にでも好かれる。一度火がつくと誰も止められない破壊力も魅力の一つだ。
◆EXILE SHOKICHI(えぐざいる・しょうきち)本名・八木将吉。1985年10月3日、北海道苫小牧市生まれ。39歳。2007年に新生J Soul Brothersのメンバーとなり、09年にEXILE加入。12年からEXILE THE SECONDとしても活動し、14年に「BACK TO THE FUTURE」でソロデビュー。現在、LDH JAPANのクリエイティブオフィサーを務める。身長183センチ。血液型A。
ボーイズグループ「大変な戦国時代」 現役のアーティストでありプロデューサーとして、ボーイズグループが全盛の音楽シーンをどう見ているのだろうか…。
「マジで難しい時代になっていますね。大変な戦国時代で、僕らの時とはちょっとレベルが違うと思います。10年前とは違って、どのグループも歌もダンスもスキルが高い中で、どう特色を出していくのか。