バスケットボール◇プレシーズンゲーム 富山グラウジーズ104―98横浜エクセレンス(23日・富山県西部体育センター)

 今季からB1リーグに復帰した富山グラウジーズは23日、プレシーズンゲームを行い、104―98でB2横浜エクセレンスに勝利した。今オフには外国籍選手3人を含む6選手が新加入。

大きく戦力が入れ替わった中、シーズン前のホームゲームで初のお披露目となった。ダビー・ゴメスヘッドコーチ(HC)は「プレシーズンゲームを2連勝で終えて、シーズンを迎えられるのはすごく良いこと。ブースターの皆さんの顔を見ることが出来てホッとしています」と笑顔を見せた。

 昨季、B1で得点王を獲得した208センチ、111キロのPFブロック・モータム(34)が、チームトップの26得点をマーク。柔らかなシュートフォームから鮮やかな3点シュート、レイアップ、リバウンドを繰り出し、フリースローでも確実に加点した。この日のヒーロー賞を獲得したSGトレイ・ケル(29)も、強いフィジカルを武器に23得点、8リバウンドを記録した。ケルは「後半はチームとして戦えて嬉しく思っている。日本では初めてのシーズンとなるが、チームメートからはいろんなことを教えてもらっています」と感謝した。

 接戦を制して勝ち切れたのは収穫だが、第4クオーター(Q)残り2分で98―98の同点に追いつかれる場面も。守備の遅れが目立ち、高確率で3点シュートを決められてしまった。ゴメスHCは「勝てたことは嬉しいが、満足できる内容ではない。初めてトランディションディフェンスに問題が出てしまった」と指摘した。

また、シューターとして期待されているSG野崎由之(25)が右膝前十字靭帯を損傷して戦線離脱。3点シュート不足解消を狙い、第2Qはポイントガード2人を同時起用して打開策を探ったが、試合の流れを引き寄せることは出来なかった。

 今季のリーグ開幕初戦は、10月4日にアウェーで京都と対戦。キャプテンのPG藤永佳昭(33)は「みんなよくしゃべるので、チームの雰囲気は明るいです。今年はB1なので、難しい試合が多くなると思いますが、どんな時でも戦い続けるチームを作っていきたい」と決意。2年ぶりのB1の舞台でさらなる成長を目指す。(中田 康博)

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