大相撲秋場所10日目(23日、東京・両国国技館)

 東前頭17枚目・竜電(高田川)が8勝目を挙げた。東同13枚目・明生(立浪)を左四つから出し投げで崩して送り出し。

34歳は昨年秋場所以来、1年ぶりの勝ち越しに「正直うれしいですね」と素直に喜んだ。

 今場所は体が動いていると実感する。その要因を問われると「自分では分からないけど、ずっと負け越しが続いていて、周りの人に支えられ、アドバイスをいただいたのが力になっている」という。その中でも高田川部屋に毎日のように出稽古に訪れ、鍛えてくれる40歳の東前頭筆頭・玉鷲(片男波)の存在は一番大きいと感謝した。

 優勝争いでも全勝の横綱・豊昇龍(立浪)と2差を守った。「勝ち星は伸ばしていきたいけど、それよりも自分の相撲を取ることに集中して(残り)5日間やれば、結果もついてくると思う」と表情を引き締めた。

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