大相撲 ▽秋場所10日目(23日、東京・両国国技館)

 元大関で西十両13枚目・朝乃山(高砂)が東同8枚目・羽出山(玉ノ井)を下し、8勝2敗で勝ち越しを決めた。相手の突き押しを下からあてがい、前に圧力をかけて押し出した。

「今日もよく前に攻められた。はたきを警戒しながら、怖がらずに前に出た」と、手応えを示した。

 左膝の大けがから6場所ぶりに十両に復帰し、関取での勝ち越しは幕内だった昨年春場所以来、約1年半ぶりだ。それでも「勝ち越して終わりじゃない。ここから番付を上げるために、明日からも勝たないといけない」と喜ぶ様子はなかった。

 十両の優勝争いでは1敗の三田(二子山)が敗れ、2敗で5人が並ぶ展開となった。「接戦なので。結果よりもしっかり自分の相撲を取って、けがをしないように。結果は後から付いてくる」と足元を見据えた。

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