タレントのせんだみつおが24日、スポーツ報知の取材に応じ、肺炎のため11日に81歳で死去した兄弟デュオ「ビリーバンバン」の菅原孝(すがわら・たかし)さんを追悼した。

 せんだは芸能界デビューする前の10代の頃、孝さんの弟・進と友人だった関係で進が結成した「ビリーバンバン」に参加。

デビュー時にはバンドメンバーから外れていたが、バンドのコンサートに帯同してMCを務めるなど、60年以上の付き合いがあった。訃報を受け「もうちょっと長生きしてほしかったですけど、立派な人生だったと思います」としのんだ。

 19日に行われた密葬にも参列したそうで「すごく安らかな顔をなさってました。進も僕も『ありがとう』の言葉しか出なかった」とポツリ。「斎場で進が最後に一人で『白いブランコ』を歌ったんです。今まで聴いた中で一番良かったですね。グッときまくりましたね」としみじみ話した。

 生前最後に対面したのは、5年前に地方のホテルで行われたイベント。「孝さんとのりピー(酒井法子)と3人でステージをやった。2人が歌って、僕が司会しました」という。その際に交わした会話について「『こういうイベントもいいな』とか言ってましたね」と振り返った。

 故人の人柄について「生真面目過ぎで、頑固者で、勉強家で、正義感が強くて芸能界には合わない性質の方でした。

すごい真面目な人でした」と回想。一番の思い出を問われると「僕の顔が洋風だったから、孝さんが『ムッシュ中野』(せんだの本名は中野光雄)って名前をくれた。2年間くらいは『ムッシュ中野』として司会とかしてました」と懐かしんだ上で「楽屋では黙って僕の話聞いてニコニコ笑ってくれた。兄弟みたいに仲良くしてもらいましたし、(進も含めて)3人兄弟と思ってました」と感謝の念を込めていた。

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