演歌歌手の水森かおりが25日、東京・LINE CUBE SHIBUYAでデビュー30周年記念コンサートを開催した。デビューからの記憶をたどるべくデビュー曲「おしろい花」から今年3月に発売した新曲「大阪恋しずく」まで全49曲を歌い上げ、集まったファンを魅了した。
節目を迎えた心境について「デビューしたときに自分の30年後は想像していなかった。不思議な感じもします。自分事じゃないような気がします」としみじみ。2003年にNHK紅白歌合戦に初出場するまでの9年間は苦労が多かったというが「その9年があったから今まで頑張ってくることができました」とうなずいた。
今年3月には、おなじみとなっているご当地ソングとして「大阪恋しずく」をリリース。ミュージックビデオはYouTube上で197万回再生を記録するヒットとなっており「チャートでも上位に入ってると聞いてすごくびっくりしている。見て覚えて歌いたいと思ってくださる方がそれだけ多いなと思って感謝してます」と頬を緩めた。
現在、紅白には22年連続で出場中。23年連続への意欲を問われると「毎年歌わせていただいて年が明けたときに誰もが同じスタートラインで始まると思う。今年はデビュー30周年ですし、また紅白の舞台に返りたいと1月1日に決意してスタートしました」と前のめり。「目標に向かって引き続き頑張りたいです」と表情を引き締めた。
今後の目標について問われると「デビュー当時を振り返ったときに自分の同年代の人が20、30年たったときに水森かおりの演歌だったら好きだなとか聞きやすいなとかそういう歌手になったら良いなという漠然とした目標があった」とした上で「前は私の親世代の方と子供さんの親子で来てくださる方が多かったけど、最近は私より若い方とその小さい子供さんとで来てくださってる方も増えた。
この日から、自身の名物となっているご当地ソングを作って欲しい場所を一般公募することを発表。初の試みに「どれだけの方々が水森かおりに自分の故郷の歌を歌ってほしいと思ってるのかなという疑問からやってみようと思いました」と期待を寄せていた。