俳優の松谷鷹也が25日、プロ野球・西武―日本ハム戦(ベルーナドーム)でセレモニアルピッチを行った。

 松谷は将来を嘱望されながら21歳で脳腫瘍を発症し、引退を余儀なくされた阪神・横田慎太郎さんの軌跡を描いた映画「栄光のバックホーム」(秋山純監督、11月28日公開)に主演。

横田さん役を演じる。この日は西武のユニホーム姿で登場し、大きく振りかぶって上地雄輔のミットにワンバウンドながら力強いボールを投げ込んだ。

 大仕事を終えた松谷は「全力で、悔いのないように投げさせていただいたので、僕は大満足です。そして上地さんの神ブロッキングを見ることができたので。僕は感動しています」。上地も「本番の前から練習をしていたし、いいボールを投げてたんで。すごく球に力がありましたね。鷹也がすごく緊張しているのがヒシヒシと伝わりましたけど、でもちゃんと腕を振っていい球を投げてたんで。素晴らしいピッチングだったんじゃないかなと思います」と語った。

 さらに松谷が「今日はたくさんの方に映画の映像を見ていただけたので。本当にうれしかったです」と満足げ。上地は「この作品はもう横田慎太郎さんの生きざまがすべてこの作品に入ってると思ってます。

この球場に足を運んでくださる方たちは、間違いなく野球に愛がある方たちだと思うので。ぜひ映画館でご覧になってほしいなと思っております」と呼びかけた。

 映画は松谷と母親役の鈴木京香のダブル主演。劇中では横田さんが引退試合で披露した奇跡のバックホームを松谷が再現している。

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