◆明治安田J1第32節 清水1―2神戸(27日・ノエスタ)
清水エスパルスはアウェーで神戸に1―2で逆転負けを喫した。前半40分、左クロスに反応したMF小塚和季の今季初ゴールで先制。
残り数分、耐え切れなかった。後半AT2分、清水はロングボールの処理を最終ラインがミス。クロスから決勝点を流し込まれ、勝ち点1は手中からスルリとこぼれた。それでも秋葉忠宏監督(49)は「自分たちからアクションを起こす素晴らしいゲームだった。前半のようなフットボールを90分できるレベルに持っていけるようにしたい」と前向きに振り返った。
前半は新たなオプションが機能した。前節(23日)の浦和戦から中3日。
今季、韓国・ソウルイーランドから加入した背番号8にとってこれが移籍1号。J1での得点は大分に在籍した20年9月27日の鹿島戦以来、ちょうど5年ぶりとなった。実力は誰もが認めるが、今季は春季キャンプから度重なるけがで何度も離脱しており、この日も後半15分で交代。「もっとコンディションを上げて長い時間プレーしたい」と先を見据えた。
試合運びには課題が残った。前半は互角に渡り合うも後半途中から息切れ。ロングボールに手を焼き、押し込まれるシーンが続いた。同20分、こぼれ球を拾われ、ゴール前に送られた浮き球をヘディングで押し込まれ失点。
(武藤 瑞基)