日本ハムの新庄剛志監督(53)が就任5年目となる来季も続投することが29日までに分かった。水面下で既に続投要請され、ポストシーズン終了後に球団との正式な話し合いが行われる。
新庄監督が5年目のシーズンを迎えることになった。今季は開幕から勝ち星を積み重ね、09年以来となる16年ぶりの単独首位ターンを決めた。最終盤で失速し、ソフトバンクに振り切られたが、リーグ優勝&日本一に輝いた16年以来9年ぶりにシーズン80勝の大台に乗せた。2年連続の2位が確定し、確実にレベルアップした強さを示した。
球団の井川オーナーは17日のオーナー会議後、「チームに合った采配、起用という部分が監督としては異質に映りますけど、うちのチームには合っている」と、レギュラーを固定せず、日替わりでオーダーを組んだり、若手を積極起用し成長を促す采配を高く評価。昨季王者とのしれつな優勝争いを繰り広げた今季の成績を鑑(かんが)み、「我々は続けていただきたいと思っている。辞めていただく理由はない」と続投を熱望し、「本人が決める話なので」と続投の方針を固めていた。
小村球団社長もこの日、本拠エスコンで取材に応じ、明言こそ避けたが「球場を回っていると、来てくださっているファンの方から『新庄監督をやめさせないで』とか『引き留めて』という声をかけられることが本当に多い。球団としてはファンの方の気持ちに応えたい思いはある」と話すなど、ファンからも愛されるチーム作りを行う姿勢を高く評価した。
まずは、10月11日から始まるCSを突破し日本一を目指すが、その先には悲願のリーグ制覇へ集大成の1年が待っている。
〇…日本ハムは、10月11日のオリックス戦(エスコン)から始まるCSに向け、同7、8日の2日間で「真剣勝負の特別試合」と題した紅白戦を行うことを発表した。