阪神は29日、原口文仁内野手が今季限りで現役を引退すると発表した。近日中に会見が行われる。

原口本人はこの日、自身のXを更新し、「今シーズンをもって現役を引退します。支えてくださったファンの皆様、球団、仲間、家族に心から感謝します。応援ありがとうございました。次のステージで、野球と社会に恩返ししていきます。まだまだ戦いは続きますので引き続き応援よろしくお願いします!」とポストした。

 原口は帝京高から09年ドラフト6位で入団。12年オフの育成契約を経て、金本政権1年目の16年に支配下に再登録され、同年に107試合出場で打率2割9分9厘、11本塁打、46打点とキャリアハイの成績を残した。19年1月には進行程度「ステージ3b」の大腸がんの手術を受け、同年6月に復帰。奇跡の復活を遂げた。

 生え抜き最古参となったプロ16年目の今季は15試合の出場で打率6分7厘、2打点と結果を残せず、チームが2年ぶりのリーグV奪還を達成した一方で、2軍暮らしが続いていた。

 ◆原口 文仁(はらぐち・ふみひと)1992年3月3日、埼玉県生まれ。33歳。

帝京高3年時に夏の甲子園8強。2009年ドラフト6位で阪神入団。1軍出場がないまま12年オフから育成選手。16年4月、再び支配下選手に。18年は代打で球団最多タイのシーズン23安打。19年1月に大腸がん公表。通算563試合出場で打率2割6分9厘、29本塁打、152打点。182センチ、97キロ。右投右打。今季年俸4000万円(推定)。

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