◆JERA セ・リーグ DeNA8―9巨人(27日・横浜)

 負けか引き分けで3位が確定する試合で、巨人が敗戦濃厚の9回に試合をひっくり返し、DeNAに逆転勝利した。56日ぶりの復帰となった先発・グリフィン投手は今季最短の2回4安打4失点で降板。

打線はキャベッジ外野手の17号ソロ本塁打で反撃したが、2番手・西舘勇陽投手も追加点を許し4回までに6失点。7回に3得点したものの8回に再び2点を加えられたが、9回に驚異の粘り。5安打を集めて逆転に成功した。

 グリフィンは1回、先頭の蝦名に右前打。桑原将志外野手の三ゴロで1死二塁、筒香嘉智外野手の二塁強襲内野安打で1死一、三塁とされ、ビシエド内野手に中犠飛を打たれ、1点目。グリフィンは横浜スタジアムで13イニング目で今季初失点となった。さらに、佐野恵太外野手を四球で歩かせた2死一、二塁から松尾汐恩捕手に左前タイムリーを許し、2点目を失った。

 巨人は2回、岡本和真内野手が先頭で二塁内野安打、岸田行倫捕手が四球を選び無死一、二塁としたが、リチャード内野手は三邪飛、中山礼都内野手は右飛、浦田俊輔内野手は遊飛に倒れ、無死一、二塁を生かせなかった。

 グリフィン投手が2回に追加点を奪われた。2死から蝦名を四球で歩かせると、桑原に左翼スタンドへ6号2ラン本塁打を打たれ、リードを4点に広げられた。グリフィンは3回の打席で代打を送られ、2回4失点で今季最短の降板となった。

 4点を追う巨人が3回にようやく1点を返した。

2死からキャベッジ外野手がDeNAの先発・ジャクソン投手をとらえ、右中間スタンドに9月10日以来となる17号ソロ本塁打。3点差とした。

 3回からはグリフィン投手に代わって西舘勇陽投手が登板。1死から佐野に右翼スタンドへの14号ソロ本塁打を打たれ、再びリードを4点差に広げられた。西舘は4回にもつかまった。先頭の蝦名に右中間を破る二塁打。桑原には右翼線に落ちる適時打を打たれ、6点目を奪われた。

 巨人は5回2死から丸佳浩外野手が四球を選び、キャベッジの右翼線二塁打で二、三塁とチャンスを広げたが、泉口友汰内野手は空振り三振に倒れた。6回も岡本が先頭で3打席連続安打となる左翼フェンス直撃のヒット(単打)で出塁したが、途中出場の小林誠司捕手は二ゴロ併殺打に倒れ、無死の走者を生かせなかった。

 6回からは4番手でドラフト5位ルーキーの宮原駿介投手が登板し1死から筒香に左中間二塁打を打たれたが、後続を打ち取り無失点。

 巨人が7回に3点を返した。DeNAの2番手・宮城滝太投手から1死で浦田が四球。

ここで宮城はアクシデントが発生した模様で降板となり、佐々木千隼投手が緊急登板。途中出場の佐々木俊輔外野手が右前打でつなぎ、1死一、三塁。代打・オコエ瑠偉外野手が左前タイムリーを放ち2点目。続くキャベッジ外野手の一塁内野安打で1死満塁となり、佐々木は降板。4番手でマウンドにあがった入江大生投手から、泉口、岡本が連続押し出し四球で2点を加え4点目を挙げた。なおも1死満塁とチャンスが続いたが、小林は二飛、リチャードは空振り三振に倒れた。

 8回は6番手で平内龍太投手が登板。先頭の代打・フォード内野手に右翼フェンス直撃のヒット(単打)、蝦名に右翼スタンドへの7号2ラン本塁打を浴び、だめ押しの8点目を失った。

 巨人は9回1死でDeNAの6番手・伊勢大夢投手から、キャベッジ外野手が三塁内野安打、泉口友汰内野手は左前打でつなぎ二、三塁とし、岡本和真内野手の左前打で2点を返し2点差。1死一塁で代打・大城卓三捕手は四球を選び一、二塁とし、リチャード内野手は空振り三振に倒れたが、中山礼都内野手が中前タイムリーを放ち1点差。2死一、二塁で代打・坂本勇人内野手が登場し、四球を選び2死満塁とし、途中出場の佐々木俊輔外野手が右前に2点適時打を放ち、土壇場で逆転に成功した。

編集部おすすめ