「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が10月23日の午後4時50分から、都内で行われる。“運命の日”まで残り1か月を切り、視察を重ねる12球団スカウトの「眼」も、さらに熱を帯びている。

今秋のドラフトについて展望した。

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 大学生に逸材がそろう年になりそうだ。筆頭は創価大の強打者・立石正広内野手。8月初旬に右足首のじん帯を損傷し、リーグ戦に復帰したばかりだが、スカウトの高評価は不変だ。広角に強い打球を飛ばす打棒に加え、二塁手としても広い守備範囲を誇り、50メートル6秒0の俊足も際立つ。走攻守3拍子そろう目玉で、競合は避けられない情勢だ。

 青学大・小田康一郎の評価も高まる。左打ちの強打者で、今春の東都大学リーグ戦では本塁打と打点の2冠。7月の日米大学野球でも打率3割4分8厘、1本塁打、3打点で日本の5戦全勝に貢献した。本職は一塁手だが、二塁手や三塁手もこなし、守備もうまい。

 大学日本代表で主将を務めた法大・松下歩叶も希少な右の強打者。日大の谷端将伍も右打者でパンチ力がある。

捕手では明大の小島大河が「打てる捕手」として人気。上位で消えそうだ。即戦力ショートとしては東海大・大塚瑠晏のスピードに熱視線が注がれる。外野手では仙台大の両打ち・平川蓮、中京大の安打製造機・秋山俊も楽しみな存在だ。

 大学生投手では右なら青学大・中西聖輝、東洋大・島田舜也、早大・伊藤樹、亜大・斉藤汰直、東北福祉大・桜井頼之介、堀越啓太らが注目株。左では亜大・山城京平、明大・毛利海大、仙台大・渡辺一生らがどこまで評価を上げられるか。

 高校生の1位候補では、健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気が目玉。直球の球速だけでなく変化球の切れ味も鋭く、伸びしろも十分だ。社会人投手では鷺宮製作所の左腕・竹丸が最初の12人で消える可能性を秘めている。

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