◆米大リーグ ダイヤモンドバックス0―8ドジャース(25日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)

 ドジャース・佐々木朗希投手(23)はギリギリで優勝決定の瞬間に滑り込んだ。この日の登板機会はなかったが、シャンパンファイトでは大谷や山本らと記念撮影。

笑顔で日米通じて“初優勝”をかみ締めた。

 昨オフ、ロッテからポスティングシステムを利用し、マイナー契約でドジャースに入団した。東京Dでの開幕2戦目(対カブス)で先発に抜てきされ、5月3日の敵地ブレーブス戦でメジャー初勝利。順調にステップを踏んでいたが、同13日に右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入りすると、苦難の日々が続いた。

 一時はマウンドからも遠ざかり、最速165キロの直球のスピードが低下する問題にも直面。もがきながら7度のマイナー登板を経て、前日24日に日米通じて初のリリーフとしてメジャーの舞台に帰ってきた。ここまで9登板で1勝1敗、防御率4・58。回り道をしながらも、「選手として一番成長できる場所」と語ったドジャースで貴重な経験を積んできた。

 1回完全投球でメジャー初ホールドを挙げた前日には「スピードも出てコントロールも良かった」と手応えを口にし、連投や中1日での起用にも意欲を見せた。レギュラーシーズンで消化不良だった分、PSへの思いは人一倍。10月はブルペンが不安定なドジャースの救世主になる。

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