◆米大リーグ マリナーズ1―6ドジャース(28日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、レギュラーシーズン最終戦の敵地・マリナーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打席目に自己最多となる55号ソロを放つなど、5打数3安打1打点の活躍を見せたが、あと1発が出ずに、2001~03年のアレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)以来8人目の3年連続本塁打王とはならなかった。ドジャースはア・リーグ西地区王者のマリナーズに快勝して、5連勝でレギュラーシーズンを締めくくった。
2戦先勝で行われるワイルドカードシリーズの対戦相手は、中地区でレギュラーシーズン最終戦にしてポストシーズン進出を決めたレッズに決定。ドジャースはレッズに今季、5勝1敗と勝ち越し。最終日まで争っていたメッツは3勝4敗だったことを考慮すると、比較的相性のいい相手となった。
だが、大谷にとっては相性が最悪の最大の敵だ。今季はレッズ戦全6試合にスタメン出場したが、25打数3安打3打点の打率1割2分で本塁打なし。今季対戦したナ・リーグの14チームの中で本塁打を放っていないのはレッズだけで、打率もナ・リーグ14球団の中でワーストだ。
通算でも2本塁打のみで、ドジャースを含めたこれまで対戦した30球団の中で最少。打率68打数14安打の打率2割6厘もワーストで、14安打も古巣のエンゼルス以外の29球団では最少だ。
この日は55号など3安打を放つなど好調で、ロバーツ監督も「9月はファンタスティックだった」と言うほど、調子は上向き。球団史上初のワールドシリーズ2年連続制覇へ向けて、最大の敵を倒して勢いに乗りたいところだ。