広島の田中広輔内野手(36)と松山竜平外野手(40)が今季限りで退団することが30日までに分かった。ともに9月に入って来季構想外を伝えられたが、現役へのこだわりが強く、引退試合などの提案も断った。
田中は、15~19年に歴代6位の635試合連続フルイニング出場。16~18年のリーグ3連覇時は、同学年の菊池、丸(巨人)と「タナキクマル」トリオとして打線をけん引した。今季は2軍で打率3割3分3厘と結果を残したものの、1軍では7月13日まで約1か月間の出場14試合に終わった。
3連覇時に中軸も担った松山は、一昨年にリーグ最高の代打打率3割8分と勝負強さを発揮も、今季は1軍出場なし。2軍で打率2割6分5厘だった。ともにカープ一筋だったベテランが、新天地での再出発を目指してチームを去る。(畑中 祐司)