◆米大リーグ・ワイルドカードシリーズ第1戦 カブス3―1パドレス(30日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手が30日(日本時間10月1日)、渡米4年目で初のポストシーズンゲームとなる、本拠でのパドレスとのワイルドカードシリーズ第1戦、「5番・右翼」でスタメン出場し、5回に同点アーチを放つなど初戦勝利に大貢献した。

 4回まで打線が1安打に抑えられていた5回だった。

第1打席は変化球で泳がされて中飛に終わっていたが、この打席は右腕ピベッタのカウント2―1からの内角直球、94・5マイル(約152キロ)を中堅左に会心の一打。角度20度というライナーで打球速度も112・2マイル(約181キロ)、飛距離も424フィート(約129メートル)の完璧アーチとなってスタンドに吸いこまれた。

 鈴木は地元リグレーフィールドが大歓声に包まれる中ダイヤモンドを一周。二塁を回って右手を挙げ、本塁を踏んだ際にはスタンドに向かって高々と左手を挙げてファンに応えた。

 直後にケリーも左中間に2者連続アーチで一気に逆転。8回にもホーナーの中犠飛で1点を追加。チームは先発ボイドを5回途中で交代させて、その後はリリーフ陣の小刻みな継投で接戦を逃げきった。

 鈴木は現地25日のメッツ戦で39試合ぶりとなる28、29号を放つと最終戦まで自身初の4試合連続計5本の本塁打を放っており、レギュラーシーズンから通算すると5試合連続アーチ。出場初戦に本塁打を打った日本人打者は昨年の大谷翔平に次いで2人目となる。

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